小児矯正「二期治療」

小児矯正「二期治療」(歯をキレイに並べて正しいかみ合わせを獲得させるための治療)

永久歯が完全に生え揃い、乳歯が無くなった方に行われる治療が二期治療です。二期治療は歯並びをキレイに並べて正しいかみ合わせを獲得させるための治療です。キレイに並んだ歯、正しいかみ合わせの獲得は、将来にわたる歯の健康、お口の健康、自信などにもつながってくる治療でもあります。


二期治療は何歳から開始するの?

13歳~15歳頃は全ての歯が永久歯に生え代わっているため、この時期から二期治療を行うことが一般的です。矯正治療の方法は、成人矯正と同様の本格矯正となります。13歳~15歳頃は、二期治療を開始する時期として適しています。永久歯列期ではありますが、まだ成長期であり、17歳~18歳くらいまではゆっくりと成長を続けます。そのことから、残された成長の力を利用して矯正治療を行っていくことが可能です。まだ成長が残っているということから、成長が完全に止まった成人よりも歯の移動量は多くなりますので、二期治療を行うには最適の時期なのです。

二期治療にはどのようなものがあるの?

メタルブラケット

メタルブラケットは、歯の表側に接着する金属製のブラケットのことです。矯正治療で多くの人が想像するのが、このメタルブラケットかと思います。メタルブラケットは丈夫で、様々な不正咬合の治療に対応できます。また、他の装置に比べて安価になり、治療費を抑えることができますが、やはり装置が銀色のため目立つというデメリットはあります。


審美ブラケット

審美ブラケットは、白や透明の目立ちにくいブラケットのことです。セラミックのものやプラスチックのものなどがあります。 審美ブラケットは、金属製のメタルブラケットと同様、多くの種類の不正咬合の治療に対応可能です。白や透明に近いブラケットは、銀色のメタルブラケットよりも目立ちにくい特徴があります。ただ、メタルブラケットと比較すると、多少強度は劣ります。


リンガルブラケット

リンガルブラケットは、歯の裏側に装着するブラケットです。歯の裏側に矯正装置をつけることで他の人に気付かれにくい特徴があります。他の人に矯正治療をしていることを知られたくない方に適しています。舌が装置にあたる違和感を感じたり、発音がしにくい場合がありますが、やがて慣れてきます。表側矯正よりも高度な技術が必要となるため、表側矯正と比べて費用面は高くなります。


マウスピース型矯正装置(アライナー)

マウスピース型矯正装置(アライナー)は、ブラケットやワイヤーを使わず、透明のマウスピース型の矯正装置である「アライナー」を用いて歯を動かします。装置は自分で取り外し可能です。マウスピースは薄くて透明に近い色なので、周囲の人にわかりにくいという特徴があります。ただ、取り外し可能であることから、指定された装着時間を守らないと治療の結果に影響を及ぼすことがあります。